2023

2023-14 「目指せ!アンパンマン」

    ゆめ小論文

    「何のために生まれて何をして生きるのか」、「それいけアンパンマン」の歌詞である。やなせたかし氏は、戦争でひもじい思いをした体験から、いつ、どこでも自分の顔を食料として与えることができるアンパンマンを創った。冒頭の問いについて考える。私は何のために生まれてきたのか。
    先天性の障害を持って生まれた私は12歳の時に足の手術を受け三ヶ月間療養施設でのリハビリを強いられた。苦しい思い出だが、その際私に寄り添ってくれた看護師の方の行動や言葉を、進路を決める時期になった今になってよく思い出すようになった。そして今でも続いているリハビリのために片道一時間半の送迎をしてくれる母を思うようになった。
    私は医療現場で働くために生まれてきたのではないか、と考えている。高校での「総合的な探究の時間」に、地元の保健師の方の仕事を手伝わせていただき、お話を伺った際に、保健師の数が不足している現状を知った。またその方は看護師としての臨床経験が大いに役に立っているとおっしゃったことが強く印象に残った。例えば車椅子に乗っているデイサービス利用者で、ストーマを造設した人のトイレ介助は医療行為であるが、常駐の看護師の手が足りない時は、看護師の資格と経験のある彼女が行うことがあるという。つまり、保健師として働いていているが、目の前に医療行為の必要な人がいたらすぐに助けてあげることができるのだ。私は地元の医療に携わるために青森県立保健大学へ進みたい。そこで看護について学び、まず看護師の経験を積もうと決めた。そして30歳を目標に、保健師になりたい。
    アンパンマンが自らの身を分け与えるように、私も身近な人たちの住む青森県で、自身の看護のスキルを上達させ、そのスキルを捧げる保健師になるのが夢である。そしてもう一つの夢も叶えたい。母がこの18年間私の心と生活を支えてくれたように、私自身もこの青森県で子育てをしたい。

    ゆめ設計図

    45歳
    保健師として活躍中!
    看護師として経験した知識を地域の保健活動に生かし、住民の健康を維持し予防できる保健師になる。保健師としてだけでなく、自分のもう一つの夢である子育てを経験することでより多くの人に寄り添うことができ、自分の理想とする保健師に近づく。そして一生の仕事として向き合い、私自身の生きがいにもなると考える。
    30歳
    保健師として就職する。
    地元の田子町で保健師として就職し、看護師として勤務した経験を生かした活動に取り組む。青森県はたくさんの課題を抱えていると同時に短命県である。健康課題と向き合い、住民が暮らしやすい環境作りに貢献できる保健師になる。
    22歳
    看護師と保健師の
    国家試験合格!
    保健学コースに合格し、保健師になるための勉強をする。そして、保健師と看護師の国家試験に合格し、まずは看護師として臨床経験を積む。5年間その病院で働き、大学時代の経験を生かしながら患者とのコミュニケーションを大事にする。
    18歳
    青森県立保健大学に
    合格する!
    青森県立保健大学看護学科に入学して、看護師になるために必要な知識を学び、3年次にある内部試験に合格し30名しか選ばれない保健学コースに絶対入る。また、様々なボランティア活動に参加することで、視野を広げ、主体性やコミュニケーション能力を高める。
    17歳
    夢を夢で絶対終わらせない!
    自分のこれまでの経験から看護師になりたいと思っていたが、総合的な探究の時間を利用して、地元の保健師の方に健康課題についてインタビューをしたり、乳児検診や若年検診のサポートをしていく上で、将来保健師になるという目標が固まった。
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