2023

2023-06 「青森から世界に宇宙の楽しさを伝えたい」

    ゆめ小論文

    私のゆめは、宇宙物理学者として国立天文台で働きながら、地域の天文教育に貢献することである。そのために、東北大学理学部で研究の基礎を学び、大学院に進学して博士号を取得したい。
    私が宇宙に興味を持ったきっかけは小学校時代に読んだ科学系の雑誌である。そこで星座について知り、父と天体観測へ行くようになった。中学校時代に物理学の一分野として量子力学という学問があり、宇宙分野には欠かせない学問であることを学んだ。
    わたしには夢がある。それが地域の天文教育、ひいては理科教育である。日本国内のプラネタリウムの数は世界の中でもかなり多く、青森県にも青森市中央市民センターなどがある。プラネタリウムでは主に星座の運行や、月食などのような季節の天文に関するイベントを説明していることが多い。それ自体は入門者にとってわかりやすい説明で良いが、中級から上級へ橋渡しとなるような知識を紹介してくれる機会が少ないと感じている。専門書は大学で学ぶような数式だらけで、高校数学程度の理解がないと読み進めづらい。また、小学生や中学生向けに書かれた本ではかえって数式が少ないために抽象的な議論しかできず、物足りない感じが生まれてしまう。そういった、天文分野に関心があるものの数学の知識が不完全であるために学びに壁を感じている、という層が一定数いるのではないかと考えている。私は将来的に、そういった人々に対して、動画配信や講演、アプリケーションの制作などを行って、天文の知識を広めていきたいと考えている。まずはプラネタリウムで興味を持ってもらったうえで、近くの施設などで天文観察会や講習会を開催して宇宙分野をより身近に感じてもらいたいと思っている。
    数学や言語の壁で、学びたい分野があるにもかかわらず途中であきらめてしまったり、興味を失ってしまったりする人を少しでも減らすために、私は地域の天文教育の普及に努めたいと思っている。

    ゆめ設計図

    最終的な目標次世代の研究者の養成、教育現場と研究現場との交流を目的とした法人を設立する。中高生と高校教員や大学教員が自由に交流できる場をつくることで、風通しの良い議論を喚起させる中心的な役割を担いたい。大学教員のポスト不足や若手研究者の賃金の問題などを解決するためにまずは、自分自身が研究者と実際の教育現場とを行き来することで、宇宙に興味があるもののアカデミアの世界に踏み込むのをやめようという人材を少しでも減らせるような模範となりたい。
    15年後の目標中高生などの若者を対象とした天文教室を開く。天文教室の運営で、資金のやりくりなど、経営のいろはを学び、将来的な法人の設立につなげる。また、研究と並行して宇宙物理学に関する書籍を発行し、人脈づくりを行う。人脈を活用して高校教員などと交流を持ち、教育現場と研究現場の橋渡しとなる。
    10年後の目標 大学院で理学博士号を取得して、卒業後は国立天文台へ就職する。国立天文台での観測データを解析し、量子重力理論の研究を行うことで研究者として経験を積み、地盤を固める。
    4年後の目標 大学院へ進学する。大学で学んだ最先端研究への基礎知識をもとに、天文関連のWEBサイトを立ち上げ、英語で天文学を伝える動画を配信サービスなどに投稿して天文学を世界に発信する。TOEIC満点を目指す。
    現在の姿宇宙物理学の中で、特に量子重力理論の研究を行いたいと考え、書籍などで学んでいる。また、自身の経験から、中高生がより勉強しやすいと思えるアプリケーションを開発したいと思い、プログラミング言語を学習している。また、地域から世界へ天文を発信したいという思いもあり、英語検定1級の勉強をしている。
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